ポリオレフィン発泡体 トーレペフ®

テクニカル情報 | 加工しやすい

トーレペフ®はきわめて容易に加工できる特長があります、以下に一般的な加工方法についてご説明します。

切削・切断

トーレペフ®はハサミ、カミソリなどで容易に切断することができます。厚いものの切断を大量に行なう 場合には、プラスチック、木工用の電動ノコギリやバーチカルカッターを使用すれば迅速に、しかも良好な 断面で切断できます。打ち抜き、穴あけなどの切断加工は、ダンボール用のトムソン打ち抜き機などがその まま使用できます。また、一般のプラスチックシートに利用されている装置でスリット加工、角ペレット加 工ができます。熱線切断機<加熱ナイフ>も使用できますが、回転刃のように切断面を美麗に切ることはや や困難です。

スライス

回転ナイフを利用したスライスマシーンで、1mmまでの任意の厚さに容易にスライスすることができます。 同様の方法で表面を波状にしたプロファイルカットも適用できます。

接着・熱融着

トーレペフ®の接着加工法には熱のみで接着させる方法と接着剤を使用する方法とがあります。“トーレ ペフ”どうし、あるいは鉄板、アルミニウム板などとは熱融着法によって強力に接着することができます。 熱風ガンやテフロンをコーティングした熱板を利用すれば、容易に手作業で熱融着することができます。 トーレペフ®は電子線照射を施してありますので、通常の無架橋のポリエチレン発泡体に比べると接着性 が向上しています。ただし、スライス面は表面が多孔質状になっていますので、接着剤を多く塗布する必要 があります。表1にトーレペフ®に適する代表的な接着剤を示します。また、接着剤をあらかじめ工場で うすくプリコートした製品(SP加工品)、および接着性を改良したコロナ放電処理加工品(EC加工品)も用 意しております。

表1 トーレペフ®の接着剤の種類と内容
名称 製造元 成分 希釈剤 使用法 他基材 備考
ダイアボンド DC-761D
(夏用)
DC-6105
(冬用)
ノガワケミカル クロロブレン系 トルエン 接着しようとする両面に塗布し、十分乾燥させたのちにはり合わせる。 鉄板
アルミ板
コンクリート

木材
その他
スプレー法、ロールコータ法、はりぬけ法適用。
耐水性の良好な万能型接着剤
サイビノール
EX-6E(夏用)
EX-8(冬用)
サイデン科学
水性ボンド7 住友スリーエム アクリル系 接着しようとする相手に片面塗布し、オーブンタイムをとった後はり合わせる。 コンクリート
その他
溶剤系を使用できないところに向く
ハイボンド
DA-7663
日立化成ポリマ ポリエステル トルエン メーカーにお問い合わせ願います。 軟質塩ビシートに有効  

押出しラミネーション

引裂強さや表面の摩耗強さを向上させるために、ポリエチレンあるいはエチレン-酢酸ビニル共重合体を押出 しラミネーションすることができます。

成形

トーレペフ®は架橋した独立気泡のポリオレフィンフォームですから、一般的な成形機をそのまま使用し て、真空成形、加圧成形ができます。一度たれさがったシートが再び張ったときが、成形に適しています。 “卜ーレペフ”の成形性は、各グレードにより異なりますが、PEグレードのストレート法による絞り比では 0.5程度、PPグレードでは0.6~1.0の性能を有しています。成形品の収縮率が2~3%ありますから成形型を設 計するときに注意してください。成形品にブリッジなどが発生する場合、クランプの方向をかえると直るこ とがあります。トーレペフ®単独以外にポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリ塩化ビニル シート、ABSシート、ナイロン編物などと、トーレペフ®とのラミネート品も成形できます。

表面加工

グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷など、ほとんどの印刷法で実用上十 分な鮮明度で印刷を施すことができます。その他にエンボス、植毛、塗装などの種々の加工法が適用できます。

※本データは特定条件下で得られた測定値の代表例です。数値は規格として利用できません。