ナイロン樹脂 アミラン®

テクニカル情報|物性|化学的性質

 ナイロンは一般に化学薬品に対して強い抵抗性を示します。通常の条件化ではアルカリ類。アルコール類、エーテル類、ケトン類、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、潤滑油、洗剤、水(海水も含む)などによって劣化することはありません。

Ⅰ. ナイロンを溶解する物質吸水速度

 常温ではフェノール類、塩化カルシウム飽和メタノール溶液、濃厚ギ酸などに溶解します。また濃硫酸、濃硝酸、濃塩酸などには一部加水分解をともなって溶解します。
 高温ではベンジルアルコール、エチレングリコール、氷酢酸、エイレンクロルヒドリン、プロピレングリコール、トリクロルエチレン、塩化亜鉛のメタノール溶液などに溶解します。

Ⅱ. ソルペントクラックを発生させる物質

5%硫酸、5%カセイソーダ水溶液、エチレングリコール、乳酸などは、ソルベットクラックを惹起します。

Ⅲ. ナイロンの耐潤滑油性

表6. CM1017(ナイロン6)の耐潤滑油性
潤滑油種 浸漬時間(時間) 重量変化(%) 引張強さ(MPa) 引張破断伸び(%)
- 0 - 85 72
グリース
23°C
100
500
1000
0.4
0.4
0.4
58
56
55
200<
200<
200<
グリース
80°C
100
500
1000
-0.2
-1.2
0.2
74
86
69
197
120
125
エンジンオイル
23°C
100
500
1000
0.3
0.1
0.1
61
69
67
200<
166
179
エンジンオイル
80°C
100
500
1000
0.9
0.7
0.3
68
72
72
80
84
85

Ⅳ. ナイロンの耐ガソリン性

 ナイロンは樹脂の中でも耐ガソリン性の最も優れた材料の1つです。しかしガソリンでもオクタン価が高くなるにつれ多少劣化するようにもなります。ガソリンの浸漬試験結果を表7に示します。

表7. CM1017(ナイロン6)の耐ガソリン性
潤滑油種 浸漬時間(時間) 重量変化(%) 引張強さ(MPa) 引張破断伸び(%)
- 0 - 85 72
ガソリン
23°C
100
500
1000
0.3
0.1
0.1
60
67
69
200<
115
139
ガソリン
80°C
100
500
1000
0.4
0.3
1.3
81
80
66
91
53
167