融点は285℃と高く、長期耐熱性も極めて優れ、190℃での連続使用にも耐えます。また、耐蒸熱性も高く、160℃オートクレープでも90%以上の強度保持率を示します。。
優れた耐薬品性は、フッ素繊維に匹敵。200℃以下の状況では、ほとんどの酸(濃硝酸など一部の酸化剤を除く)、アルカリ、有機溶剤にも安定した特性が認められます。
加水分解性も示しません。
火に対しても燃えにくく、高い自己消火性を示します。
[LOI(限界酸素指数)=34]
高温・高湿・高周波数のもとで、常に安定した電気的性質を示します。
相対熱伝導率が低く、公定水分率も低いので、体温の熱を逃がさず、肌と接触したとき温かく感じます。
PPS | PTFE | Mアラミド | PET | |
---|---|---|---|---|
比重 (g/cm3) | 1.34 | 2.3 | 1.38 | 1.38 |
引張強度 (cN/dtex) | 3-5 | 1.9 | 4.0-4.9 | 4.2-5.7 |
引張伸度 (%) | 30-60 | 24 | 25-35 | 20-50 |
融点・分解温度 (℃) | 285 | 327 | 400-430 | 255-260 |
常用使用温度 (℃) | 190 | 260 | 210-230 | 80-120 |
耐酸性 | ○ | ◎ | × | △ |
耐アルカリ性 | ○ | ◎ | ○ | × |
耐有機薬品性 | ○ | ◎ | × | △ |
難燃性 (LOI) | 34 | 65 | 30 | 20-21 |
耐蒸熱性 | ○ | ○ | × | × |
出典:繊維便覧、産業用繊維材料ハンドブック、産業用繊維資材ハンドブック、エンジニアリングプラスチックス、社内評価結果